安保法案が成立しましたが、今回のドタバタを見ていても野党の無能ぶりが目につきました。
牛歩戦術、牛タン戦術、不信任案の乱発、議会の乱闘、一番酷かったのは女性議員がハチマキをして「触ったらセクハラだ」とやった事！
あまりにも幼稚で、「これで本当に国会議員！？」と疑ってしまいます。
こんな風に「女」を武器に使うというのは恥ずかしく、女性の地位向上をブチ壊す行為です。

民主主義では多数決で物事を決めるので、与党議員が多ければ可決するのは当然でこの様な行為は時間の無駄です。
単なるパフォーマンスにしかなりません。
それよりも対案のひとつでも示して欲しかった！

私は今回の安保法案は、抑止力という点で現在の国際情勢を考えれば仕方が無いと考えます。
反対を唱えている人に聞きたいのは、日米安保をどのように考えているのかという事。
日本はアメリカに戦って守ってもらうけど、日本はアメリカのために戦わないよ・・・、という考えなんでしょうか！？

それから違憲という人もいますが、自衛隊が存在する時点で既に違憲ですよね。。。
第二次世界大戦後、アメリカの指導で作られた日本の憲法は「日本は戦争をしないし、軍も持たない」という〝憲法第九条〟が含まれています。
しかしすぐに朝鮮戦争が勃発したため、マッカーサーが日本に〝National Police Reserve〟を作るように命じました。
戦争でボロボロに負け、日本国民の多くは「戦争は、もうコリゴリ」と思っており、〝戦争の永久放棄〟と〝軍隊の不保持〟を掲げた日本国憲法を喜んで受け入れていた矢先に、再びアメリカの意向によって軍隊のような組織ができてしまいました。
これが自衛隊の前身で、朝鮮戦争が落ち着いた状態になってもアメリカはこの組織を解体せず維持することを望みました。
ちなみに日本では「自衛隊」と呼んでいますが、諸外国からは軍隊と認識されていますよね。

違憲と唱える人に良く考えて欲しいのは、日本国憲法というのは当たり前だけど日本国内でしか効力が無いという事です！
外国には関係がありません。
「憲法９条は素晴らしい」と言う外国の方がいますが、その意味には２通りあります。
平和を目指す姿勢が素晴らしいという意味と、こんなチョロイ国は無いから（進出を目論む）我が国にとって素晴らしいという意味です。
もちろん後者の意味を面と向かってクチにする人はいないでしょう。

憲法を守るのは大事だけど、もっと大事なのは国民の命を守る事！
「憲法守って、国を守れず」なんて事はあってはなりません。

よく「なぜ法案可決を急ぐのか」と言う人もいますが、中国・北朝鮮の現状を考えれば当然でしょう。
中国の尖閣問題、東・南シナ海問題など、近年急速に海洋進出を核心的利益と公言して行っています。
北朝鮮もつい先日、核施設を稼働することを表明しました。

以前、安保法案の説明の際に「ホルムズ海峡」を例に出すことが多かったですが、私は本当は中国を念頭に置いていると思います。
ただそれをクチに出して言えば、もしも中国と有事が起きた場合に「日本が先に敵対視した」と言われてしまいます。
執拗に「なぜ法案可決を急ぐのか」と言って政府に答えを求める人は、もしかしたら中国の手先なんじゃないかと勘ぐってしまいます。

国会前や日本全国で反対デモに参加した人は、今回の安保法案にチャンと目を通していますか？
マスコミや野党の先導で、中途半端な知識でデモに参加していませんか？
私は昨年の１１月にこのブログでも少し書きましたが、今回の法案は集団的自衛権ではなく、実質、個別的自衛権の範囲内だと考えます。
ここ数日のＴＶでの報道を見ていると、番組によっては「集団的自衛権の一部が承認されました」などと若干言い方が変わってきてますね。
今回の問題で大学生など若い人たちが政治に関心を持ったことは良かったと思います。
マスコミによく取り上げられていた〝SEALDs〟は、最後「選挙に行こう」と連呼していたそうです。勿論その通りですが、自分でシッカリ調べて自分の意志を持って選挙に行ってください。
「新聞に書いてあるから」とか、「ＴＶの番組で言ってたから」などとマスコミの言う事を鵜呑みにしないでくださいね。

私は今回の法案決議に関して、説明は十分だったと思いません。（ただ、説明が不十分と言う人は自分で調べるという行為をしましたか！？）
しかしアジア情勢（特に中国）を考えた場合、可決を急ぐ必要があったと思います。
今回の法案可決について各国の反応を見ると、どの国が自国にとって都合が悪いか分かります。
また、安倍総理の事を酷く悪く言う人がいますが、私はそうは思いません。
先日の談話でも、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」と言った事は素晴らしいと思います。

ただ今回の法案は、政治家の判断がものすごく重くなりました。
今後、安倍さんが退いた後に正直不安があります。。。
特に、もしも野党が政権を握った場合に・・・。
今回の法案に野党は対案を出さなかったんじゃなくて出せなかったんだと思います。
それは日米安保がひっかかるから・・・・。
ここで「日米安保を破棄し、自分の国は自分で守ります。従って沖縄の米軍基地も不要です！」と言えば、賛同する与党支持国民もいたかもしれません。
しかし日米安保の重要性も解っているので具体的に法案のどこが悪いと指摘できず折衷案も出せない、でも批判だけはするという無能ぶりが浮き彫りになりました。
もしも国民投票で否決し民主党などの現野党が政権を握っても、ギリシャ政府の二の舞になると思います。

最後に、１８歳選挙権が来年夏の参院選から適用されます。
社会に出ると団体・組合などで票をまとめるという行為が行われます。
それに縛られない若い人たちは、自分で調べよく考えて是非投票して欲しいと思います。