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Bohemian Rhapsody

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先日の木曜日(11/29)、富山まで行って映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました。
嫁さんも休みだったけど、興味が無いという事で一人で行ってきました。。。
#今は高山に映画館がなくなったので不便ですね。

 

この映画はQueenファンの間では賛否が分かれており、どんなものか楽しみにしていました。
で、感想は正直言って「う~ん、イマイチ。。。」でした。
でも映画の後半、フレディ・マーキュリーの孤独との葛藤の描写や、ラストのLIVE AIDの再現は良かったです。

 

イマイチと感じた原因は物語が史実と違っている事(時系列を含めて)と、いろんな曲をチョットずつ入れてあり詰め込みすぎの感がありました。
史実と違うことは幾つかあり、中でも映画では1985年のLIVE AIDの前にフレディとメンバーの仲が悪くなっていて、フレディがメンバーにHIVに感染した事を告げて一致団結してLIVE AIDに臨む展開だけど、1984年にはアルバム「ザ・ワークス」を発表してライブツアーも行ってます。
#確かにこの頃はメンバー間がギクシャクしていて、「LIVE AIDがなければ解散していたかも・・・」とは後に語られています。
ツアーの2ヶ月後にLIVE AIDが行われ、フレディのライブパフォーマンスはすごく良かったです。
#これはYouTubeの「Queen Perform Live at LIVE AID on 13 July 1985 [ORIGINAL]」を見てもらえば確認できますね。
またフレディがHIVに感染したと判明したのはLIVE AIDの2年後と言われており、自身がAIDS患者であると発表したのは1991年の11月です。
このあたりの事をファンは知っているので、どうしてもチョット冷めた目で見てしまいますね。

しかし映画のストーリー上、クライマックスを迎えるのにはこの展開の方が良かったんでしょう。
メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーも納得しているようなので外野がとやかく言う事ではないかもしれないけど、にわかファンがこれが史実と勘違いしないか心配です。。。

 

映画を見ていて思い出したのが、「 I Want To Break Free」のプロモーションビデオでメンバーが女装していた事。
またフレディとロイヤル・バレエ団の絡みも、前衛的というか当時初めて見た時は結構な衝撃がありました。
新しい事に次々とチャレンジしていくのがQueenなので、「らしい」と言えばらしいですが・・・。

Queenサウンドの特徴として、ブライアンのギター・オーケストレーションやコーラスを何重にもダビングして重厚感を出す手法があげられ、映画でもレコーディングの様子が描かれていたけど、私が高校生の頃、ヘッドフォンでQueenのアルバムを聴いたときに音が頭の周りを回ったり飛び交って聞こえるのに驚きました。
現在、日本ではサカナクションが音へのこだわりが凄くて「音の変態」と呼ばれているけど、Queenはその先駆者だと思います。。。
そういえば初期の頃のアルバムには「 No Synthesisers were used on this Album」とシンセサイザーは使ってないとわざわざ表記してましたね。

 

個人的には映画のストーリーは期待はずれだったけど、Queenのメンバーを演じたラミ・マレックらの演技は素晴らしく、演奏シーンも実際に楽器の練習をもの凄くやったと言ってるだけあって良かったですね。
特にブライアン・メイ役のグウィリム・リーとロジャー・テイラー役のベン・ハーディは素晴らしかったです。
もちろんフレディを演じたラミ・マレックは、ステージ上の所作など本当にフレディがそこにいる感じがしました。
ベースのジョン・ディーコンは既に引退して映画にも関わっていないためか、あまり描かれてなかったですね。。。

 

映画に触発されて またギターを弾き始めたんですが指が全然動きません。。。
昔は完コピしていたフレーズも「あれ、次どうだったっけ!?」と忘れてしまっています。
でも指を動かすとボケ防止になると言われているし、またボチボチと練習しようと思ってます。

Bohemian Rhapsody