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飛騨地方で記録された蝶類

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数日前、我が家に「飛騨地方で記録された蝶類」という図鑑が届きました。
届けて下さったのは、著者の鈴木俊文さん。
俊文さんの本職は春慶塗の塗師で、成田流宗家15代目であります。

飛騨地方で記録された蝶類

実は私の曽祖父は鈴木家から来ており、曽祖父・祖父も塗師として成田流宗家を継いでいました。
ですので昔から付き合いはあったのですが、以前、私が市のパソコン講座で講師をしてた時に生徒として受講され、以後、パソコンで事ある毎にお宅へお邪魔してアドバイスをするようになりました。
今回の本はエクセルで原稿を作られたんですが、何度かSOSの電話をもらって駆けつけた事がありました。
そのため俊文さんがどれだけ苦労して作ったかわかるので、今回の発刊は本当に嬉しいです♪

 

俊文さんは現在71歳で、本当は昨年70歳の記念に出版したかったそうですが、外付けHDDが故障したり色々あって1年延びてしまいました。しかしおかげで、飛騨では成虫しか確認できなかった蝶の幼虫を発見することも出来たそうです。

十数年前から清見小学校で蝶の授業を続けられており、地元の子供たちに興味を持って欲しいという思いがあるそうです。
11月2日に高山市・飛騨市・下呂市・白川村の教育委員会や県事務所に赴き、小・中・高校に配布していただくようお願いされたそうです。
また母校の斐太高校と清見小学校の校長には手渡しで贈られたそうで、子供たちが蝶を通じて郷土に関心を持った貰えればありがたいとの事・・・。

 

本書はオールカラーで、蝶を撮影した場所や年月日も記されています。
これは非常に大切なことで、余談ですが市内の「まつりの森」の昆虫館で展示されている標本は市内の某先生が譲られたものだけど、その世界では有名な人で私も子供の頃にお宅へお邪魔して膨大な標本を見せていただいた事がありました。
で、その時には「いつ・どこで」採取したか分かるように虫の横に記してあったんだけど、「まつりの森」が展示する際に全部取っ払ってしまったそうで、ただの見世物になってしまいました。
多分「まつりの森」には、そういう学術的な価値が解る人がいなかったんだと思います。
猫に小判というか、非常に勿体ない事です。。。

 

今回の本は、あまり部数を多くしなかったそうです。(2500部くらい。)
普通、発行部数を多くすれば1冊あたりの単価は安くなるんですが、多くしてもあまり変わらなかったのでやめたそうです。
でも学校の図書室には配備されると思うので、子供たちには是非見て欲しいですね。。。
まずは、御出版おめでとうございます。