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武藤杏花園(むとうきょうかえん) 閉店

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上一之町で落雁(らくがん)を製造販売していた武藤杏花園さんが先日、8月20日をもって閉店されました。
明治3年(西暦1870年)創業で、『印譜らくがん』と『こがらす』を販売してみえました。
※印譜らくがん・・・飛騨高山に縁のある文人墨客の落かんを浮き彫りにしており、圓山應挙・松尾芭蕉や雪舟などの落かんを楽しむことができます。
※こがらす・・・飛騨国分寺に伝わる平家の宝刀「小鳥丸」の名称にのっとり、国分寺の古瓦模様と大銀杏の葉をもって古刹を型どった落雁です。

聞こえてきた閉店理由ですが、武藤さんの隣りにあった平田酒造場さんが沖縄のパチンコ屋さんに土地を売った際、武藤さんの土地は平田酒造場さんから借りていたので出て行かなければならなくなったそうです。
(平田酒造場さんは、旧店舗の向かいに新店舗を開業されました。)
この沖縄のパチンコ屋さんですが、他にも高山市内の中心部でいくつかの物件を取得して営業されています。
当初は高山を活性化して頂いて嬉しく思っていましたが、現在、下三之町で以前コンビニがあった場所(旧:丸正家具)を飲酒場とパチンコ店にするという事で地元住民の間で問題になっています。

 

最初は『升酒』をチョット飲ませるようなお店ができると聞いてたけど、なかなか工事が進まないし町内の人が『どうなってるの?』と訊いたら『市役所には許可をもらってます』という返事だったので、市役所に訊いたら『何も知らない』との事で市の方で確認を取ったらパチンコ店をやる事が判明しました。

 

個人的には、お酒については安川商店街にもお酒を出している店があるので、派手な外観や品の無い営業等をしなければ良いかな・・・って思ってます。
パチンコに関しては『うるさい・臭い』というイメージがありますが、外国人観光客向けに日本文化の体験型施設を目指していて一般的なパチンコ店とは異なるそうだけど、問題なのは町内の人に『市に言ってある』と嘘をついた事で信用がなくなってしまいました。
おまけに武藤さんも『追い出された!?』形となり、マイナスのイメージが付いてしまいました。
(ただ武藤さんは別に家があるそうで、学校の先生をしていたはずなので金銭的な問題は無いと思います。)
[追記:近所の方に聞いたら『月50万円出せ』と言われたそうで、やっぱり追い出されたと推測します。ただ経緯は分かりませんが、本来なら平田酒造場さんがまず武藤さんに「土地を買わないか」と訊いてからパチンコ屋さんに売却すべきと思います。]

 

あと、パチンコは以前駅前通りにあった『EBIS Cafe&Pachinko』(廃業)を手本にするらしいけど、高山に来てくださる外国人観光客の方々はあまり入らないような気がします。
バスツアーで短い時間しか滞在しなかったり、東山のお寺の墓地や 夜の(店が閉まった)上三之町を散策する人も多いので、わざわざパチンコするかなって感じです。。。

 

明日(8/26)、まちの博物館の研修場で市の仲介によりパチンコ屋さん側から説明会が行われます。
あまり熱くならず、お互いの妥協点を探れたらイイな・・・と思います。

 

[追記]

説明会では最初、パチンコ屋さん側は誠意を持って説明しているような感じでしたが、話の辻褄が合わないところもあり参加者が次々に質問をするとチョット苛立った感じになりました。
また今回説明に来た方は営業部長(多分、社長の息子さん!?)で、こちら側が要望を出しても自分には決定権が無いので答えられないとの事で、質問をまとめて送るので、再度その回答の説明会を開くことになりました。

今の時点で、説明会では『市から許可を取った』と言ってたことが、実際はまだ審査中でしかも8月24日に申請されたとの事なので、説明会で突っ込まれないよう慌てて出したと思われます。